闘病・介護








次はグーの症状等について話を進めます。
記憶は薄れてしまいます。そして美化してしまいます。
自分への戒めもあり、記録する事にします。


グーの異常行動のてんかん発作を見てビックリしました。
上記のように、スイッチが入ったように急にはじまるのです。
発作がはじまると、グーでありながらグーではないのです。
抱き上げようとすると、噛んでまでも逃げようとする。
人格・・・イヤ・・犬格が変わってしまって、ショックのなにものでもない。
落ち着かせようとすると、余計発作が長引くので、見守る事しかできない。
そんな無力さを痛感した。

その後薬は3週間投与。発作も1週間弱で治まった。
その後は6月に1回 あったきりですっかり[てんかん持ち]である事すらも
忘れかけていました。
そんな忘れかけてた2012年7月末事件が起こりました。


 7月27日(金)

お風呂から出て、ドライヤーをかけふとグーのハウスを覗くと
血まみれの敷物の上に寝ていました。
そのまま敷物を引っ張り、息をしているか確認。生きてた!!!!!
どこから出た血?? 吐いたの??
パニック・・・・。
向かいのWan友に「助けて・・・」とだけ言い電話した。
すぐに電話がかかってきて、家に来てもらった。
「病院に電話した?」「まだ・・・」「しな!!!」「電話番号がみつからない・・・」
携帯を持つ手が震えて病院の電話番号がみつけられない。
グーのかかりつけの病院はとっくに終わってる時間だった。
Wan友のかかりつけの病院もちょっと診察時間は過ぎてるけど
電話してくれ、車も出してくれて、病院に連れて行ってくれた。
1時間ちょっとで帰宅。
「先生何処から出た血?」と彼女が聞いてくれたら「歯茎だろう・・・」と。
止血の処置をしてもらった。


 7月28日(土)

翌日かかりつけの病院で悪夢が・・・。
前夜の事を話、原因となったと思われる歯を抜歯。
止血をし、「はぁ〜良かった!!!」と帰宅したハズだった。
帰宅すると異変。まずは車のベッドでお漏らし・・・。
帰宅して汚れたベッドの片づけをしていると
グーに異変・・・。てんかん発作を起こしていた。
去年1月の発作と種類が違っていたので
慌てて携帯で動画を撮り、家電で病院に電話をした。
すぐに病院に逆戻り。
意識朦朧のグーを助手席に乗せ、声を掛けながら猛スピードで病院へ。
病院に入った途端、グーの首が落ち待合室に道ができそのまま処置室へ。
処置を終えたグーは朝の・・・さっきまでのグーじゃない。
立てない・・頭もあがらない・・・目もうつろ・・・・。
もうダメなのかも・・・と思った。
でも「ママ居るよ。頑張れ」と声を掛けると目が合い少しホッとした。
夕方まで点滴をして、てんかん発作がおきなければ帰宅・・・
というハズだったが昼過ぎと夕方発作が起き、意識レベルが低く
危険な状態なので返せない・・・と言われた。
前頁に記した 重積状態 であった事は間違いないだろう。


 7月29日(日)

診察時間になりすぐに電話。「生きてますか?」と。
その後面会に行くとその後は発作が起きていない様で目はしっかりしていた。
おやつを見せて「早くお家に帰って食べようね〜」と抱っこして言うと
ペロッと舌を出した。
夕方また昼過ぎに発作があった・・・と電話があった。
この日は日曜で午後休診なので電話に過敏になった。
しかし、この時、なんで同じ時間に発作なんだ? と疑問を抱く。
目の届くところにグーは居た。
でも、診察をしている時間はすべての目がグーに向けられているハズはない。
それは仕方ないんだけど、だったら私が24時間診る!!! と闘志が沸々と。。。


 7月30日(月)

午前中面会に行き、「午後発作が起きなければ一時帰宅したい」と申し出た。
帰れるうちに帰っておきましょう〜的な感じではあったが
午後発作発作は起きなかったので診察時間終わりにグーを迎えに行く。
その間グーを迎えるべく、古〜いサークルを洗ったり
マット類を干したりと大忙し。
抗てんかん剤の薬と万が一発作が起きた時用の座薬をもらい帰宅する。
特に普通に過ごしてOKとの事だったので家の中をフラフラ歩くのを
金魚のフンの如くついて回る。
眠りはかなり深く、声を掛けても反応は全くなしで
抱き上げても力は抜け切っていてフニャフニャで頭も落ちる程で
帰宅したパパは「今晩もつのか・・・」と言った程。
夜中も結構ハァハァしていたのでエアコンを27度設定から26度にしたら
寝息をたて寝てくれた。1度の差・・・ってすごい。
室温の管理は1番大事!!! と言われてたっけ・・f^^;
絶対に死なない!!!!! とほぼ寝ずの番をした。



 7月31日(火)

入院した翌日から神頼みに通っていた。
無事に生きて戻ってきてくれたのでとりあえずお礼に。
そしてお賽銭倍にしてもっとお願いをしてみた。

この日の午後から病院は第1回夏休み。
この日の午後だけ病院は誰もいなくなる。
朝一で点滴に向かう。午前診療の入院患者がみんな帰宅。
グーは昨晩お試しで一時帰宅をしていたのでとりあえず良かった。

室温の管理をし、グーのストーカーに化した。
その後発作は起きていないけれど、去年の時より復活が遅い。
歩行もかなり困難なので家では可哀想だけど、オムツをした。
病院がやっていない不安の中、グーのハァハァとした息づかいが怖かった。
ご飯はよく食べている。


 8月1日(水)・2日(木)

病院は夏休み。入院患者だけは診察をしてくれる。
朝一で点滴に向かう。お迎えは夕方なのでゆっくりカレンと過ごす。
24時間診る!!! と闘志を沸々としたものの大変だ。
朝も夕方もご飯はよく食べる。
退院直後は食べさせた感があったが、翌日からはカレンの支度をしてると
モソモソと起きてきたので、グー自身で食べさせようとしてみた。
しかし、発作の後遺症なのか舌が上手に使えないようでボロボロこぼすのと
食べるのが遅い。 遅いのは別にいいんだけど、
長時間立ってる事も大変なので大きなぬいぐるみの上に座らせてみた。
 

発作もない・・・。歩行はまだ困難。
オシッコは外派のグー・・。
オムツはしているものの一応訴えるので庭でフラフラしながらオシッコをする。
去年の発作で歩行が困難になった時に購入したハーネスが大活躍。





病院の夏休みが終わり、グーもどうにか生きのびた。
ご飯はよく食べる・・・ってか食べすぎる。
消化不良で下痢になり、体重が5kgを切った。
もともと水をあんまり飲まない方だったので水を飲むのも気になる。
発作の方は薬も効き、血中濃度も良好。油断は禁物。

落ち着いてくると、他の異変が気になるようになる。
それは痴呆。徘徊しているのだ。
Uターンできる広さがあると、少しすると戻ってくるが
狭い場所に入り込むと立ちすくみ、疲れ、その場で寝る・・・。
ソファーの裏がお気に入りだっただったのだが
窓際は長時間たたずむと暑いので侵入できないように柵をした。



Blogや最期の夏休みレポにも記していましたが、何処でも寝ちゃうんです。
しかも急にスイッチがOFFになったように寝ちゃうんです。
徘徊できる体力が温存されると起きて徘徊する。
そして起きたら食べる。そんな生活パターンを理解するまでは大変。
起きた時間、寝てた時間・オシッコ・うんP・飲んだ水の量。
すべてメモった。
 

ご飯もフード自体をゼラチンで固めてかたまりで口に入るようにした。
食欲が旺盛なのも痴呆の症状。
しかし、いい気になって食べさせると消化不良で下痢になる・・・。
そこで2回のフードの量は変えずに1回のご飯の量は2/3づつにして
残りは充電完了で起きた時にあげるようにした。
そのパターンはグーも気に入ってくれたようでした。

グーのパターン

 3時 何故か起きて徘徊
 5時 起床 庭でオシッコとうんP
 6時 朝御飯
 8時 薬 その後お散歩
11時 
15時 庭でオシッコ
17時 ご飯
18時 お散歩でうんP
20時 薬 その後庭でオシッコ
21時 とりあえず就寝
24時 

こんな感じ。11時と24時は起きてオシッコに行ったり寝てたり・・・。
8月の事だったので庭も陽があたって芝が暑くなるので
合間午前中に2回・昼過ぎに1回庭に水まきをした。
ご飯は朝は6時〜7時の間、夕方は17時〜18時の間で
グーの目が覚めた時間がご飯の時間。
寝て・起きて・食べて・徘徊・徘徊・徘徊・寝る
この間に上記が埋め込まれてる感じでした。
ほぼ24時間の介護。
買い物もパパが休みの日に留守番をしてもらって1週間分買う。
必ずどちらかが家に居ててんかん発作にそなえました。

そして室温は常に26度になるように気を付けました。
しかし、今年の夏は暑すぎた・・・。26度じゃ暑い事もありました。

抗てんかん剤の血中濃度も範囲内で薬の効きもOK。
痴呆の症状はでてるものの、見た目はだいぶ復活。
キャンセルせずにいた夏休みに出掛けたい・・・と病院に相談。
なんなくお許しが出た。
お出掛けできるうちに行くのもいいでしょう〜と。

夏休みの様子はレポに記したように、楽しそうに過ごしていたグー。
ずーっと八ヶ岳に居たい衝動にかられたくらいでした。
ただ、移動の車は我慢ができないので、大変でした。
起きると・食べる・徘徊 がパターンで食べる事はできても
徘徊は車の走ってる場所にもよるし、キツイ。
ドキドキしながら、なんとか無事に帰宅できそうなハズだった
帰宅日の朝、また歯茎から出血がボタボタ・・・。
7月の血まみれ事件の時もこの後、てんかん発作が続き
重積状態となったのであっ!!! という間に片づけて11時には病院に到着。

処置をし、帰宅。発作は無し。
翌日(5日)も出血。口の中の出血ってビックリする程の量が出る。
連続の出血で貧血を心配してりまう程。
5日は1人だったので、オシッコシートを助手席の床に敷き詰め
バスタオルにくるんで足元のエアコンを強にしてまた病院へ爆走。
助手席の足元は狭めであまり動き回れないので病院に無事ついた。
なんで出血???? と思って思い出してみると、水飲んでた・・・っけ。
舌が上手に使えないのでお水も多分上手に飲めていないので
お水の中に顔を突っ込んで、溺死しちゃうんじゃいかと思う程。
でも15cc位しか減ってない。
舌を一生懸命使ったので前日の歯茎に触れて出血したんだろう・・と。
なかなか出血は止まらず。輸液をしてもらい、止血の対処方法を教わり帰宅。

=== 止血方法 ===
血管を収縮させるために保冷剤をタオルで巻き出血部位を抑える。
タオルを凍らせるのもよし

とにかく出血部位の歯茎の炎症をおさえるのが1番。
お水は退院後しっかりメモを取ってたので1回の水分量がわかっていたので
なるべく冷たい状態にしてスポイトで口の奥の方に入れ飲ませた。
ご飯もふやかし2粒づつ位を炎症している部分より奥に入れて食べさせた。

出血したから・・といってグーの生活パターンは変わらない。
起きれば・食べるんです。食べた後は水分もとるんです。
飲み食いした後は口の回りは食べさせ・飲ませているけど、ベチョベチョ。
その都度お髭を拭きながら、グーのストレスにならないように
グーの髭を少し切るように言われたのでハサミで切りながらお話しをした。
すっごく・すっごく大変だったけど、貴重な時間でした。

3日間出血も発作もなく過ごし、ちょっと安心した9日朝。
また出血してしまいました。
もちろん、自宅で処置をしつつ病院へ。
病院で処置をしてもらうと、前回の出血後の血が血餅になって落ちた・・と。
腫れも退き炎症もしてないので、多分もう出血は大丈夫!! と言われ帰宅。


だいぶ復活の兆しだったのがまた7月末の退院直後のように戻った5日間だった。
これから当分こういう生活が続くものだと、ネットで使いやすそうな
水飲み用のスポイトや介護用品を物色。 そんな時間も苦ではなかった。

7月の出血の時に助けてもらったWan友や親しい友人には
すべて話し愚痴や不安もぶちまけてたつもりだった。
でもでもでもでも
もっと不安をぶちまける事をした方が良かったのかもしれない。
それが最期の後悔につながった・・・。