怖い・怖い言葉です。
最近ママの様子が変?!だと気づいた方もいらしたのではないでしょうか・・・。
なんの気無しに触っていたグーのお腹に違和感を感じたのは2007年4月12日の夜。
その日以来、悶々とした日々を過ごしていました。
あまりにも重大な病気な為、ママの気持ちが全くついていけずに
親しいお友達には本当に力になってもらいました。 この場をお借りしてありがとう。

そして今回も病院で聞いた事や自分で調べた事をを記録としてまとめてみました。
今後、こんな病気になっては欲しくはもちろん無い!ですが、少しでも参考になれば幸いです。




メス犬の腫瘍の50%がこの乳腺腫瘍といわれています。
乳腺腫瘍は読んで字の如く、乳腺の回りにできるしこり(腫瘤)です。

発症は10歳から11歳の発症が最も多いと言われています。まさにグーの年齢は10歳です。

乳腺腫瘍は良性と悪性(癌)の確率は50%づつです。
同じ乳腺上に出来た腫瘍1つ1つの確率が50%づつですので
複数出来ていた場合は1つだけ悪性・・という事もあるそうです。
しこり(腫瘤)を見つけたらとりあえずは病院へ行き、組織検査でしこり(腫瘤)の種類を調べましょう。
グーの場合はしこり(腫瘤)を針で刺し、顕微鏡で見たら、乳腺の組織でした。
ここで乳腺腫瘍の疑いとなしました。
かなりショックでした・・・・。

乳腺腫瘍の場合、↑に良性と悪性の確率は50%と書きましたが、まだ50%の法則があります。
万が一 悪性腫瘍の場合でも、転移の可能性も50%です。
ですので転移する悪性腫瘍の確率は全体の25%となります。・・・が25%はあるのも現実。
でも早期に発見して切除してしまえば、治る確率も高くなります。

発症の理由としてはコレ!といった原因はありませんが
初発情前に避妊手術を受けたメス犬が乳腺腫瘍になる確率は、
避妊手術を受けていないメス犬の約0.5%。
また、初発情と2回目の発情のあいだに避妊手術を受けた場合は約8%。
発情二回目と3回目のあいだに避妊手術を受けた場合は約26%となっているらしい。
しかし!一般的に、メス犬が五歳以上になると乳腺腫瘍を発症しやすくなります。
このように発症を防ぐのは早期の避妊手術が1番のようです。


悪性の乳腺腫瘍はリンパ節への転移ももちろんですが、1番多い転移先は肺になります。
しかし、その大きさは3cm程度までなら転移の確率はかなり低い。
3cmまでのしこり(腫瘤)は初期発見の
ステージ1
この
ステージ1の場合は、しこり(腫瘤)ある乳腺組織とその周辺組織、リンパ組織などを確実に切除し、
症状に合わせて、周辺組織への放射線治療をおこなえば、さらに根治率が高い。
ステージ2・3・4まであります。
グーの場合は早期発見の
ステージ1でした。
2cmまでは様子見でも・・・・と病院では若い先生に言われたのですが、
納得いかずに自分で色々と調べました。
今ココにUPしている内容を調べ、早期発見で早期切除の方が良いのでは?という結論に達しました。

それから院長に「切除を希望する!」旨を伝え、手術に向けての準備の為の検査が始まりました。
↑に書いたように、リンパ節や他の臓器への転移の検査もしました。
TNM検査です。
は↑に書いたようにステージ。
はリンパ節への転移の有無。
は周辺臓器への転移の有無です。
グーの場合は
T1N0M0 (ステージ1でリンパ節の転移が「0」で周辺臓器への転移も「0」)でした。
とりあえずリンパ節や周辺臓器に転移がなかったのでホッ!としました。
が・・・・5mmより小さいしこり(腫瘤)は発見不可能だそうです。

ホッ!としたのも束の間・・・・。手術して摘出する事には変わりはない。
グーの場合3つの手術方法を選択できた。
@ しこり(腫瘤)を摘出し、しこり(腫瘤)のできた乳腺のみを切除。
A しこり(腫瘤)を摘出し、しこり(腫瘤)ができた乳腺がつながっている片側下から3つの乳腺の切除。
B しこり(腫瘤)を摘出し、しこり(腫瘤)がある側の全部の乳腺を切除。

@の場合は傷口は小さいが、悪性だった場合しこり(腫瘤)ができた乳腺がまだ残っているので
 再発の可能性大。
Aは傷口が大きくなるが、繋がった乳腺を全部切除なので安心。でも他の場所への転移はあり得る。
Bの場合も同じで傷口は大きくなる。

この3つの方法で選択をするように病院から言われました。
Aの方法がグーには良いんじゃないか!と思ってはいたもののなかなか決断できませんでした。
・・・というより手術当日まで決めかねていたので院長が「3つ切除しましょう!」と決断してくれました。
だったら手術方法を選択しなければ!と悩みに悩んだ10日間はなんだったんだぁ・・・・。


え〜っと!乳腺の切除のプチ説明をします。
乳腺はオッパイの回りにある物で皮膚の裏側にくっついています。・・・というか皮膚と一体化しています。
なので乳腺の切除というのはオッパイそのもの3つを皮膚ごと切り取ってしまう事です。
そして切り取った皮膚はそのまま病理検査に出され、背中側の皮膚を引っ張って縫い合わせます。
ですので、1つの切除なら避妊手術位の傷口、
3つの切除の場合はカギ型になるので合計だと20cm位の傷口になります。
グーの場合は3つだったので、傷口はかなり大きなものです。

乳腺腫瘍

←こんな感じで、赤点線の部分は全部切除して縫い合わせました。
しかし、今説明したように皮膚はかなり切除しますが
内臓までは開いていないので術後の経過は以前子宮蓄膿で入院した時よりも短く
回復も早かったです。
しかし、傷口が大きいので抜糸まではかなり時間を要しました。
そして傷口が大きいだけにその後の溶ける糸に拒絶反応を起こしたりもしました。

←図の
の箇所はママがみつけたしこり(腫瘤)です。
少し上のは病院でみつけたしこり(腫瘤)で、3つとも1番下のオッパイの回りでした。
写真を撮っても全く膨らみが判らないほどの小さなしこり(腫瘤)でした。

このしこり(腫瘤)は炎症性の物であれば赤く腫れたりして
犬も気にして舐めたりしますが、
腫瘍であると痛みや違和感が全く無いらしい
そしてこのしこり(腫瘤)は、小さく指で触ると前後に動くような物は
良性の可能性が高く、回りに固着した物は悪性の可能性が高い
と言われているようです。

次のページでは実際のグーの傷跡の写真があります。
↑でも説明しましたがかなり大きな傷口で下3つのオッパイがなくなっていますので覚悟して見て下さい。