〜肝疾患〜

その他のトコと2010年5月のキャンプのトコに少し書いてありますが
ここ数年毎年のフィラリアの検査の時の血液検査で肝臓系の数値がちょっと高いことがあったカレン。
1ヶ月後再検査をするとまた数値が落ち着いていたので、要観察 という事になっていた。
2009年の再検査でも数値が基準値内にならなかったので
重症になる前に・・・という事で治療がはじまっていました。
2010年の5月のトコのとダブっていますが、記録としてとりあえず書きまとめます。
我が家のカレンの病気の記録ですので、一般的なのかはわかりません。
でも、同じ症状で悩んでる方の少しでも参考になれば、幸いです。




2009年夏にはほぼ基準値内に治まっていて良い調子だったが、晩秋の頃にはまた上昇。
慢性の肝炎の場合は数値に波がある。
薬は飲んでいるものの、見た目も普通だし、生活も今までと何一つ変わらなかった。


2009年12月の定期検査でALPの数値が高かったカレン。
「注意して様子を見ていて下さい・・」程度で帰宅。
その後も何も変化なく過ごして来ました。
明けて2010年1月の定期検査。 本当は落ち着いていたので2ヶ月おきでもOKだったんだけど
12月の数値がちょっと高かったので、一応検査!!!! のつもりでいたらとんでもない事に。
GPTとALPが計測不可能な程のMAXな数値になっていた。
元気だし、よく食べるし、何も変わった様子がないのに、なんで?????? と愕然。
強肝の注射を1日おきに打ちに来るように言われた。
そして、散歩もトイレが済んだら帰宅するように・・・・と。
「えっ?? 何??? カレンそんなに重篤なの?????」
・・・と思いつつも注射さえ打ちに行けばOK〜♪と安易に思っていたのも事実。
しかし、1週間に4回注射に通ったって、血液検査の数値は下がらない。。。。
エコーも撮った。レントゲンも撮った。
でもなんで、数値がこんなに急上昇してしまったのか?! 理由がわからない。
かかりつけの院長が
「もううちでは治療のてだてがありません。専門医を紹介しますので大きな病院で検査しましょう」
と言った。
もう私ははその場で倒れそうな程だった。
でもしっかり話を聞かなくちゃ!!! と思い直し、紹介してもらえる病院の話を聞いた。

その他のトコにも書きましたが[突発性免疫疾患]になったワンの事や、他のワンの事もあって
私はまったく大学病院を信頼できずにいた。
思わず「A大学病院ですか?」と聞いた。
すると院長は「A大学病院は腫瘍系。なのでB大学病院か新しくできた高度動物医療センターかどちらか・・」
との事。
場所を聞くと、B大学病院の方が近かったけど、高度動物医療センターをお願いした。
上記のように私は大学病院の臨床のとりかたにかなりの不信感を持っていた。
高度動物医療センターは二次診療をうたっていた。
そして、大学病院の予約が2週間先しかとれないところ、1週間先の予約がとれた。
その分、大学病院の料金の1.5倍かかる事も言われた。
予約までの1週間の間とりあえずの検査と治療は続いた。



とうとう、検査の日。朝陽と共に病院へ向かった。
何時間かかるかわからないので、グーを留守番させておくのも気に掛かるので一緒に車に乗せた。
9時の予約なのに、8時ちょっとすぎに到着。
グーを散歩させ、ご飯を食べさせ、院内へ。
問診票に記入し、ドキドキ・・・・。待合室にはいかにも病気です!!! って感じの犬さん達は居なかった。
待合室には院内感染を防ぐ為に、動物同志の接触はNG と書かれた貼り紙もしてあった。
壁には専門医の顔写真がたくさん貼られていた。
カレンが呼ばれた。今までの病歴や今回の事に関する事を聞かれ、私の質問にも丁寧に答えてくれた。
そして検査開始。
私は・・・・・邪魔だとさ。  13時にお迎えに来て下さい。と言われ、追い出された。

グーを連れて車で移動。とりあえず13時まで2時間半位。 お昼でも食べましょう〜。
でもカレンの事が気になるから、早めに病院に戻る。
13時。午前中にした検査の結果を聞いた。
血液検査・レントゲン・エコー等々・・・・。
かかりつけの病院でこの辺りが・・・・と言っていたレントゲンも既にPCに取り込まれていて
クリックでどんどん拡大、かつ鮮明に見える。
「この陰が・・・リンパなのか検査したい・・・」と言われ、プラス3時間の検査をお願いした。
今できる限りの検査を9時から5時までかかってした。
お迎えと説明を聞きに2回目に診察室に入ると、普通にカレンがシッポを振って待っていた。
「大変だったね・・・」と声をかけ、抱きしめたら涙が出た。
結局はコレが原因!!!! っていう事は開腹検査をしないとハッキリとはわからない・・・と。
でも沢山の検査で治療のてだてができました。

今回、専門医に教えてもらった事。
犬はお酒を飲みません。 だから肝臓だけが悪い事は99%ありえない事
なにか、他の病気。症状からくる事で肝臓に負担がかかっている!!!!!! という事。

カレンの場合、コレステロール値がかかりつけの病院では測定不能だった。
シュナウザーは[高脂質血漿体質]とよく言われてはいますが、笑い事ではありません。
早く治療しないと、命にも関わる事。
肝臓・腎臓・膵臓 は沈黙の臓器。
症状が出てからでは遅いんです。
カレンの場合開腹検査はお断りしたので、ハッキリとした原因・因果関係はわかりませんが
多分、高脂質による肝機能障害だろうと・・・・。
肝臓の療法食よりも、カレンの場合高脂質を改善!!! との事で療法食を低脂肪のものに変えました。
そして、疲れやすくなっているので、散歩はトイレのみ。
過度な運動がNGとなり、ランも禁止となりました。
そして、肝臓に負担をかける薬は投与できないので、体調管理をしっかりと。
注意事項はたくさん・・・。腫れ物にさわるような数ヶ月でした。

絶望的な状態から約1年が経過した今、基準値内の数値になりかけるまで回復しました。
でも、肝臓の場合は波があるので、またあの最悪な状態が来ない・・・とは限らない。
日々細心の注意を払いながらの生活は変わりません。
しかし、今までお出掛け三昧だったグーとカレンにとって家に閉じこめておくのもストレスかも・・・
と勝手に判断し、今年は4回だけお泊まりでお出掛けをしました。
例年よりもだいぶ少なめな回数と時間にも充分余裕を持ってのお出掛けでした。

今回カレンが肝疾患を患ってしまった事で精神的に弱った私。
親しいお友達には叱咤激励され、支えになってもらえました。 この場を借りてありがとう。

沈黙の臓器なだけに早めの検査が大事なのを痛感。
[シュナウザーだから〜]と簡単に済ませないでください。