〜 突発性前庭疾患症候群 〜







突然起こりました・・・。

グーが亡くなってから毎月の定期検査以外に病院通いが続いていて
やっと、定期検査まで病院に行かずに済んだ・・・・・と思ったのが先々月(2013年5月)。
ママの首痛が酷くなり、GW開けから整骨院通いが続いていた。
その整骨院に行っている間の1時間半の間に事件が起きていた。
帰宅すると、ソファーの上が目に目を疑うような光景が広がっていた。
クッション ・ 綿毛布 が 吐しゃ物 とうんPが・・・・。
そして端っこに吐しゃ物とうんPまみれになったカレンが横座り状態で放心状態に。
何が起こったか、ママも一瞬の間では理解できなかった。

とりあえず、どんななのか見なくちゃ !!! と思い、吐しゃ物とうんPだらけのカレンを風呂場に置いた。
すると、立てない・・・どころか座れない。
滑り止めマットを風呂場に慌てて敷き、カレンを横たわらせ 「ちょっと待ってて」 と言いソファーのチェック。
吐しゃ物は1ヶ所じゃない様子。 うんPは一ヶ所。
クッションのカバーと綿毛布を洗濯機の中に放り込み、ソファーを拭いた。
それから、カレンの吐しゃ物 と うんP まみれの手足を洗いソファーに戻り何が起こったのか考えた。
てんかんの発作?? と思って、どうしよう・・・・・と思いながらもカレンを観察。
今年の4月、向かいの仲良しの黒ラブに起こったばかりの症状がカレンにも出ていた。
慌てて、電話して来てもらった。
様子を話し、顔を診てもらったら、やっぱり同じような症状。
それは・・・・・ 眼振。
「前庭疾患かもね」と病院に出掛けた。
寝っころがったカレンを抱き上げると首がグルグル回ってる。
病院に着いても抱いてると頭がグルグル・・・・。呆然とした状況だったけど、意識はあったと思う。
顔が見えなかったのでハッキリ 意識はあった・・・とは言えない。
そんな様子を診たら [意識混濁] と。
眼振は上にゆっくりあがり、すぐに下におりる。
なので眼振が上の時は頭が後ろに落ちる感じ。
何処に異変が起きてこの眼振が起こっているのかを調べるために血液検査。
いつもの血液検査よりとっても待ち時間が長く感じた。
結果は内臓系からくるものではなかった・・・。ということは [ 脳 ] に異変が起きて起こる眼振であると。
まずは眼振向き。
通常の [ 前庭疾患 ] の場合は、横揺れである事が多い・・・・と。
横揺れの眼振の場合は [ 末梢性 ] である・・・と。
そして、カレンの縦揺れのやクルクル回る眼振の場合は [ 中枢性 ] であり
原因が [ 脳幹 ] の場合が多い・・・・と。
最近、 [ 脳幹出血 ] って聞いたな・・・と思ったら去年3ヶ月の昏睡の後亡くなった桑名正博さん。
診た目だけじゃなく、結局はCT を撮らないとわからない。
末梢系と中枢性であっても治療方法は同じ。
昏睡に陥ったり、治療を続けても回復の兆しがみられない場合は
脳幹が原因である中枢性と言えるらしい。
症状も個々によって様々で色んな症状があるらしい。
カレンの場合は発症の瞬間をみていないのでわからないけど、明らかに歩けない。
吐く ・ 食欲がない。 でも歩けなくても吐かない仔も居れば、吐いても食べる仔も。。
3日でケロッ と治ちゃう仔もいれば、2週間食べれない仔もいる。
カレンの場合は吐き気が強かったので、もし食べたとしても気管に入ると危険という事で
毎日皮下注射での補液に午前中と夜と通った。
少し食べた・・・・と思えば、吐く・・・の繰り返しで体重はどんどん減った。

4日目の朝、毎日2回補液に通っているのに、あきらかに具合が悪そう。
ステロイドの投与で肝疾患のあるカレンが急性肝炎になっちゃったんじゃ・・・・と。
吐くので丸3日間、肝臓の薬が飲めてないうえにステロイドの投与をしてるし・・・。
補液で行った時に「肝臓の薬を入れて欲しい」旨を言った。
肝臓の薬は今注射で入れられるものがない・・との事で静脈への点滴の中に
入れなくてはいけないので朝一番で病院に預け、夜まで静脈点滴でいれてもらう事となった。

この日、具合が悪く原因なったは 補液をしているけど、オシッコでも出る・・吐く・・・で
脱水状態になっていたのだった。
順調にオシッコをしてくれてるのを安堵してちゃいけなかったワケだ。反省。
半日かけての静脈への点滴は皮下への補液よりもたくさん水分が入る。
そんな生活を5日続けた。
その間に食欲もちょっとづつ出て、吐く回数も少なくなってきた。

食べられるようになったら薬が飲めるので、毎日の通院が終了。
6日目から点滴に通いながら、口から食す事に挑戦しはじめた。
結局発症から8日間、毎日通った。
9日目からは脱水にならないよう、水分量・食事・トイレの管理。
何日も食べていないので、一気に食べると下痢をするので、少量で回数増やし作戦。
口から食事をしはjめると、今度はうんちの心配。
寝たきりでどうやってさせたらいいんだろう・・・。と
思いつつも点滴に預け病院でうんちをしたのを聞いて安堵。
ほぼ寝たきりで瞬間立ち上がるような感じだったので、オムツ生活をしていました。
歩けないので、水も時間をみながら、口元に運んだ。
でも口を開けてくれる物もあれば、むんずと口をとじたままの時も・・・。
食べられそうな・食べてくれそうな物を必死で探す。
1番最初に口にしたのはヨーグルト。
その後、メロン果汁・メロン・缶フード・ささみ・ささみを湯がいた汁等 どんどん食べ始め
食いつきが良くなった頃から、ドライフードをふやかしてあげるようにした。
水分量の目安はは1kgあたり 50〜60cc。
カレンは激痩せの時6kgを切っちゃったので水分目標は6kgとして300cc〜360cc。
食べた量・飲んだ量を1ヶ月間 すべてメモをとって管理した。 いわゆる家でのカルテ。
体重は1ヶ月経過して65% 位まで回復。

かなり見た目は普通な感じにはなってきてはいるけど、歩き始めはフラつく。
水分を脱水になってしまったので、結構とらせているので、オシッコも多い。
今は4回。お漏らしあり。
まだハッキリと末梢性の診断はくだっていない。でもママは密かに末梢性の前庭疾患だと思っている。


老犬になってから発症するこの突発性前庭疾患症候群。
去年から近所の老犬仲間でもカレンで4頭目。
あと、ネットのお友達も何頭かしっている。
もう立てないまま寝たきり生活で24時間介護生活になる事も覚悟した。
でも、ここまで回復してくれてかなり嬉しい。
再発の不安はあるけど、少しづつ今までの生活に戻れたら・・・・と思います。